RP界隈のデファクトスタンダート・フォーマットSTL。CAM業界ではシボ・テクスチャ加工等の微細・大規模形状での需要が高まってきています。Minute! Powered By C3CAMはNURBSサーフェース推奨ですが、STLも得意です。STL活用のポイント(RPでの利用時とはかなり異なる)をまとめます。
STLを出力するとき気を付けること
- BINARYかASCIIか
BINARYを選択してはいけません。座標表現がfloat型固定となるためです。特に法線ベクトルが問題となります。対してASCIIでは、(メッシャが管理している範囲で)表現桁数が十分(仕様上は桁数無限のため)です。 - トレランスとメッシャ品質
トレランス指定では、最低限以下に注意します:
・Maximum distance, edge to surface
曲面距離の最大値。時間とディスクサイズがあるなら、小さければ小さいほど良いのですが、データサイズが大きくなります。加工に必要な値そのものを推奨します。
・Maximum angle
円弧表現に影響します。こちらも小さければ小さいほど良いですが、加工で表現したい形状により、指定します。
・メッシャ品質
CADによっては、エッジ長を管理してないものがあるようです。少なくともRhinocerosのメッシャは、間違いはないでしょう。 - サーフェス・ソリッド品質
Nakid EdgeやNon-Magnihold Edgeといったデータのトラブルは、ほとんど「不正なサーフェス間ジョインとマージ」から発生します。エッジのジョイン・マージ部品質に注意です。
STLを活用するとき気を付けること
- 「データの最適化・軽量化」はしない
前述のトレランスが変わってしまうため、高精度加工では危険行為です。
Minute! Powered By C3CAMでのSTL利用
3AxisMillingモジュール:STLは非常に有効。